雅歴gareki

_ MAC大誤解？

今朝、山手線に乗ったら、全車両1社の広告で統一されているADトレインだった。そのスポンサーがアップルコンピューター。新しいOSを採用したマッキントッシュPCの宣伝が車内を埋め尽くしている。色々なユーザーがMACについてのコメントを出すコンセプトになっているのだが、気になったコメントが……。

「今までのPCはメールを打ってる途中でフリーズしたけど、MACにしてからはそんなことはまだ1度もなくて……」

おい、ちょっと待て。メールを打ってる最中にフリーズするのってMACのほうでしょ。あと、WEB上の掲示板に書き込んでる最中とか(仕事中ということはさておいて)。会社のMACではこういうことが日常茶飯事だけど、ウチのWinではそれこそ1度もないぞ。

最新のMACのOSはunixベースとかも書いてあったが、OS9.X以前と比べて、現在のX系OSで、そこまでMAC名物のフリーズがなくなっているなんて、とても信じられない。仕事では使えないPC、というのがワタクシ的MAC観なのだが。特に文書系ね。デザイン系はよくわからないけど。文章を打っていて、文節ごとにセーブしないと不安なPC、それが過去の話とは思えない。ちなみに会社のMACのOSは8.6である。

_ 写真展

先日の小川直也インタビューの写真の上がりをピックアップがてら、銀座のフジフォトサロンに行く。撮ってもらったgizmo氏はじめ、長友健二氏と門下生の写真展が今日まで開催されていたのだ。面白いのは、仕事で撮る写真の分野が絞られている人ほど、その分野以外の作品を出していることだ。でも、共通しているのは、(当たり前といえば当たり前だが)やはり技術的にはもちろん、フレーミングや角度、といった視点というか捉えるタイミングが素人とは歴然とした差があるということ。

良い道具を使えばそれなりに仕上がりが良くなるなんてことはなくて、実力と技術がハード(カメラ)に要求するレベルをおのずと高くするものなのだということが、写真を見て、gizmo氏と話して、実感できた。端的に言えば、撮影者もカメラと一体のシステムとすると、半端な力の撮影者では眼がボトルネックになっているということだ。

撮影技術はあるけどセンスのない人、センスはあるけどそのイメージを記録する技術のない人、どちらもプロではやっていけないのだなぁ。両方備わってないと。フリーをやめてもう少しで6年だが、たまにこういう世界を見ると、原点に帰ることができるのが良い。

……こういう話は「戯言」でやったほうがよかったかな。どうも、棲み分けたつもりでいて、自分に割り切りが足りないようだ。

_ だから情報誌とかガイドブックはだめなんだ

帰りに上大岡の改札前で「京急線全駅ぶらり散歩」という本を売っていたので、つい、中も見ないで買ってしまった。しかし、どうも結果的には金をどぶに捨てたようだ。義理のあるところの悪口は書きたくないが、まじめに取材している本とはとても思えない。よほど土地鑑のない人間が、かなり短時間で流した感じ。または古い情報をパクったか。上大岡などは惨憺たる出来だが、まぁ、地元はいまさらガイドブックに頼る必要もないし、お気に入りの店に一見さんが押し寄せる心配がないのは歓迎すべきことかもしれない。でも、弘明寺や三崎などもひどいし、これをサンプルとすれば、ほかも推して知るべし。まぁ、この業界の内情を知っているくせに手が出たのは、魔がさしたのだとあきらめるしかない。

すべてのガイドブックがこの程度とは言えないのだが、「この程度」の本を買うくらいなら、1時間くらいgoogleで検索したほうが楽しいし、得られる情報も確実に良質であろう(検索する人のセンスにもよると思うが)。こんな本出してると、ホント、旅行・レジャーのガイドブックなんて来年くらいには出版物のジャンルから消えちゃうよ。文句を言うときりがないので、こういう関係の話は、いずれまとめて別項(戯言とか)でやることにしよう。

まぁ、これも「原点」を思い出させてくれたといえばそうかもしれないが、あまり思い出したくない「暗部」が含まれているのが困る。これは「志」とはまた違った要因があるのでね。

_ やっぱり

「天せいろ」は複数の記事があるところにはインデックスを付けてしまった。