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本日、最初の目的地は浄瑠璃寺。京都府南部の加茂町というところにあるのだが、基本的に奈良駅からのバスで行くところ。で、いったん地下鉄から直通運転の電車で近鉄奈良へ。さらに、浄瑠璃寺の前まで行くバスというのが非常に少ない。で、けっこう離れた浄瑠璃寺口というバス停で降りて、20分あまり歩く。ゆるい上り坂なのだが、周りの田園風景はのどかで気持ちよい。
この辺の道は、石仏の里でもある。道端の道祖神に心和む。
左は1307年造立という「長尾の阿弥陀」
さて、やっと浄瑠璃寺。九体阿弥陀如来像(国宝)を安置する阿弥陀堂(国宝)は、阿弥陀仏1体ずつに対して板扉を設けるという作り。
さらにこの日は同じ堂内にある吉祥天女像の公開日にも当たっていたのはラッキー。が、今回の主眼は浄瑠璃寺庭園のほうである。
本堂(阿弥陀堂)と、その東に池を配し、対岸には三重塔という浄土式庭園。
紅葉もちょっと盛りを過ぎた頃かと思うが、まだまだ堂宇と美しい調和を見せていた。
三重塔と紅葉
拝観後、門前にあった吉祥庵という蕎麦屋で昼食。5年ほど前に来たときにはなかったと思うが、これがなかなかのめっけもん、という話は改めて「天せいろ」のほうで。
帰りは浄瑠璃寺の前からバスに乗って奈良駅へ戻る。今度はJR奈良線に乗り、宇治のひとつ先の黄檗駅で下車。
昔の山手線を思い出させる奈良線の車両。懐かしい!
萬福寺。ここはちょっと風変わりな寺院で、全体のイメージは中国風である。なにしろ仏様からしてすごい。天王殿に安置される弥勒菩薩像は金色で、その姿も布袋様。なんでも布袋和尚は弥勒の化身とか。そうなの?
右は木魚の原型
さらに大雄宝殿に進むと、安置されている十八羅漢像はいずれも西アジア顔。彫りが深くて、パーツも大作りである。中でも腹を開いて釈迦の顔がのぞくという羅怙羅尊者は、そのモチーフの大胆さに脱帽。
怖いよ!
右は韋駄天像
とにかく造形、色彩ともユニークさでは京都随一の寺である。しかし、建物が重文なのに、すぐそばに喫煙所があったり、仏像なども含めて撮影が自由にできたり、おおらかというか、こういうところも大陸的?
すでに夕闇も迫っているが、とにかく平等院に行くために一駅戻る。境内に入り、庭園から鳳凰堂を眺める。
今日は堂内は諦め、宝物館の鳳翔館へ。本尊以外の寺宝はこちらに多く収められているので、今回は実を取ることにした。18時近くに境内を後にする。けっこう空腹で京都まで我慢できなかったので、宇治駅近くの焼き鳥屋で軽く一杯。落ち着いたところでJRで東福寺駅まで行き、京阪に乗り換えて四条駅。かも菊で飲みなおし。