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2013-02-12-Tue ノスタルジー [長年日記]

_ 懐かしいとんかつ

赤尾

今日は仕事で池袋へ行く用事があったので、お昼は隣の大塚駅の近くを訪ねました。

大塚は25年ほど前に勤めていた職場があった街です。今はその職場も別の街に移転してしまいましたので、ここで知り合いに遭遇することもありません。

大塚駅南口駅前のごちゃっとした古い一角、路地と路地が絡まったようなサンモール大塚という商店街の片隅に、その小さな店はあります。「とんかつ赤尾」。カウンター8席だけの小さなとんかつ屋。当時ワタクシがよく通った店です。昨年12月に大塚に立ち寄った時にまだあるのは確認してましたが、四半世紀前ですらご主人が体調を崩して休業したりしていたので、存続していること自体が驚きでした。

店内に入ると、カウンターの中には年老いたおかみさんが一人。やっぱりご主人は他界されてしまったのでしょうか。ロースかつ定食(800円)をお願いします。

カウンターの壁には、懐かしい貼り紙がありました。

「からしはとんかつに付けてもききません。キャベツに付けてとんかつと一緒に召し上がりください」

ロースカツ定食

ワタクシがとんかつを食べるときに頑なに守り続けているルールは、この店のこの貼り紙がきっかけなのです。もう30年ほど、からしをとんかつにつけて食べたことはありません。

デザートのバナナ(昔もデザートついていたかは忘れました)を食べながら、恐る恐る聞いてみました。

「おかみさんは一人でやられているんですか?」

「主人はちょっと体壊したんで今は仕入れのほうをやっているの。もともと肉屋で目利きは主人でないとできないから。あたしはいい肉を見分けるのはできないもの」

よかった。体調はともかく、またご健在だったとは。聞けば、25年ほど前に1年間店を閉めていたのは、一度入院して心臓の手術を受けられたからだそうです。

おかみさん、懐かしいとんかつの味をありがとう。どうぞお体に気を付けて、お店が長く続きますように。


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