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東寺、乙訓寺、神泉苑を周る。足が棒のよう。
で、京都へ。昨年11月以来である。
今回は空海ゆかりの寺を数箇所。着後、まずは近鉄で一駅、東寺へ。南大門から入り、正面に金堂(国宝)。右手にある小ぢんまりとした社は、京都最古といわれる東寺よりも古くからこの地にあったという八嶋殿。
どうやら犬や猫を捨てる人が多いらしい
まずは、大師堂から先に。遍路姿の人がいたりして、ほかの寺院とは趣が違う。
続いて有料エリアへ。まずは講堂で、名高い立体曼荼羅を見学。続く金堂は、伽藍そのものも堂々と見事だが、堂内に安置される薬師如来像の意匠がすばらしい。如来像の座を支えるように、小さな十二神将像がぐるりと台座周りに配されているのだ。ただ、どうやっても11躯しか見えないのだが。
金堂。講堂ともども堂内はもちろん撮影禁止
講堂、金堂脇には庭園もあり、ちょうど梅が満開。可憐な枝垂れ梅には鶯がとまっていたりして、文字通り絵に描いたよう(すぐ逃げちゃったけど)。
次は乙訓寺である。阪急沿線。京都駅に戻るってのがどうも気に入らず、さりとて都合よく長岡京に行くバスなんてあるのかなぁと思っていたら、通りがかりの東寺道というバス停に、市バス42系統・阪急洛西口行きというのがある。しかし、どこ、それ。地図や路線図にないよ。まぁ、とりあえず阪急というのは間違いなさそうなので、ちょうどやってきたバスに乗る。後でわかったのだが、この駅、1年前に開業したらしい。道理で2002年8月の資料にはないはずだ。
阪急を利用するのは8年位前に神戸で乗ったきり。しかし、昔も疑問だったのだが、なぜこの色?
洛西口からふたつ先の西向日という駅で降りる。さて乙訓寺、の前にさすがに空腹に耐えられないので、飲食店を探すがぜんぜん見当たらない住宅地である。店を探して歩いていたら、乙訓寺とは方角違いの向日市街まできてしまった。で、やっとこ「にし村」という蕎麦屋を見つけて人心地。そばとしてはちょっとあれだけど、まぁ、よしとしよう。
さて、改めて乙訓寺を目指す。見ていた地図の縮尺が感覚よりも小さくて、けっこう「次の角」までが遠い。かれこれ20分以上、西向日の駅からは40分くらいかかって乙訓寺。4月のボタンの時期は賑わうようだが、3月の平日は閑散としたもの。なにしろ、300円という拝観料をとる人もいないくらい。代わりにパンフも何も置いてないのであるが。
再びてくてくと歩いて、西向日駅。阪急で大宮へ。
大宮駅から北上、二条城近くの神泉苑へ。最古の文化財指定という庭園で、池に浮かぶ善女竜王社には、弘法大師が北天竺から勧請された竜神を祀る……となってはいるのだが、知らずに入れば「平八」という料亭の庭かと思うだろう。まぁ、入場料を取るわけでもなし、文句を言う筋合いではないのだが。
今日は、このまま御池まで歩いて、「地酒BAR」で食事。う巻き、ごま油風味の蛸ブツ、ホタテ貝柱の燻製、サーモンのヅケ、そしてブリカマ塩焼きなど、おいしゅうございました。あ、もちろん、地酒各種もね。タクシーを拾って、駅前のホテルに9時着。ロビーのPCで雅歴仮更新。