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2007-01-10-Wed 生かさぬように殺さぬように [長年日記]

_ ホワイトカラー・エグゼンプション

雇用者に有利な条件を法制化して、人件費を抑制するために合法的に残業代を払わない仕組み。

年収900万円が目安だとか何とか言っているが、それは基本給ベース? 現状残業代込みで900万円とかいうのだと、それこそ過労死推進法としか思えない。

だいたい、民間はすでにそれに似たような手口で残業代をカットしている。意味なし中間管理職。要は残業代の対象からはずせばいい訳で、課もないのに課長にしてしまうとか、それでも足りなければ「担当課長」「次長」「担当部長」など名目だけつけてすずめの涙の役職手当を払えばいいわけだ。ワタクシの勤め先がそうですが。石を投げれば課長に当たるというくらい。「課」なんて組織には存在しないのに、課長大安売り。

ホワイトカラー・エグゼンプションって、これと似たり寄ったりでしょ。やってる仕事はブルーカラー(現業)なのにね。

ま、たしかに残業代欲しさに昼間はたいして仕事しないくせに夕方から働く馬鹿とか、わざと18時以降に打ち合わせを入れる無能とかもいるけどね。業種・業態によって、「残業」の中身もさまざまだし、ひとくくりで制度にはできないんじゃないのかな。

基本的に定時退社のワタクシに、人の痛みがわかるのかと言われれば、コメントのしようもないのだけれど。

昔、20代の頃だけれども、その頃勤めていたところの基本給は15万円くらい。とても暮らせない。でも、毎月30〜40時間の残業は当たり前で、まぁ、それでトントンだった。でも、あるとき月に100時間くらい残業しなきゃいけないことがあって(今では違法ですね)、さすがにそのときには「金いらねーから休ませてくれ」って思ったね。

不真面目なやつを粛清する制度なのか、まじめな人をいじめる制度なのか、きちんと現場を把握してから考えてほしいものだ。


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