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昨夜、寝る前に『屍者の帝国』(伊藤計劃×円城塔)を読了しました(こういうのって、昨日の日記なのか今日の日記なのか迷う)。
夭逝した伊藤計劃の遺したプロットを元に円城塔が完成させたという本作、プロローグ、第一部~第三部、エピローグという構成で、プロローグが伊藤計劃、本編とエピローグが円城塔による執筆となっています。
プロットがどのくらいの完成度だったのかはわからないのですが、伊藤計劃執筆の2作、『虐殺器官』『ハーモニー』とはまったく異なる筆致であることは確かで、一番の違いはリズムでしょうか。『屍者の帝国』はスピード感、軽快感、キャラクターの立ち方すら別物と感じます。
原案は伊藤計劃であっても、これは円城塔の小説ではないか。
これは、伊藤計劃が書いた2作が過去形の文体であった(私は……した。)のに対し、『屍者の帝国』では現在進行形(私は……する。)であることも一因かもしれません。
あと、伊藤計劃よりも残虐描写が少ないのも、円城塔の違いかも。
エピローグが2章構成になっている、これがこの物語のキーポイントのひとつです。
「王様のブランチ」のブックレビューを見てすぐ、せっかく刊行直後に購入しておきながらハードカバーであるが故、重いからと持ち出さずにいたのが悔やまれます。せめて、文庫化の前に読んでおきたかった。
この秋に順次、劇場版アニメ映画として公開される3作ですが、発表順をやめて『屍者の帝国』を最初に公開することにしたのは、つかみとしては正解ではないかと(まだ公開前ですが)思います。読んでいても、一番映像向きだと感じますし、動きが多い。登場人物も他の2作よりずっと多く、脇役も個性が際立っています。
原作も面白かったので、映画を観るのも楽しみです。上大岡のTOHOシネマズでやるんだろうな……
活動カロリー990kcal、総消費カロリー2777kcal、燃焼脂肪37.0g、10477歩、8.0㎞、階段(上り坂)350歩、早歩き2654歩。