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2005-06-23-Thu 盾と矛 [長年日記]

_ データ復元ソフトというやつ

そろそろ退社しようかという時間にmiumiuから電話。何でも、今日Kiss DIGITALで撮った写真を消してしまったので、復元ソフトを帰りにヨドバシで買ってきてほしいという。AOSのFINALDATA3.0というのがいちばん復元率が高いと聞いたらしい。ふ〜ん、でも、デジカメのCFから削除した画像は無理だと思うけどな〜。

で、インストールして、CFをカードスロットに入れて、スキャン。そしたら、なんと今日撮影した分はすべて復旧した上に、以前撮った桜の写真までいくつか復旧したという。マジかよ。それはそれでやばいんじゃないの? 何で消したデータがそんなに復活するわけ? つまり、データを消去(したつもり)というのは、単に「上書きOK」の状態ということなのだな。上書きしない限り、その領域のデータは残っている、と。

まぁ、これで10,400円も出してソフトを買った甲斐はあるというもんだが。でも、KYができていれば、復元ソフトに頼る必要もないはず。

つまり、そもそも、PCに差し込んだリムーバブルドライブの中の画像を長々と見たりしていること、画像消去を安易にPCでやっていることがミスの原因。記録用メディアはとにかくコピーするだけの目的で挿入して、コピーが終わったら迅速に抜くこと、画像の消去は必ずカメラでおこなうこと、の2点を守れば、こういうミスは防止できるのだ。現に、5年半くらいデジカメを使っているが、画像をコピーする前に消したことは皆無。1回だけ、容量オーバーの撮影をして、全部の画像がパーになったことはあるけど。あのときにFINALDATAがあれば、画像は復旧したのだろうか。

何より疑問なのは、同じようにDATA抹消ソフトがあることで、復元と抹消はどちらが強いのだろう。抹消ソフトを使ったら、絶対に復元ソフトではリカバリーできないのだろうか。「上書きOK」ではなく、すべてを「白紙で上書き」するのが抹消ソフトなのだろうか。何より、DATA消去だけでなく、「再フォーマット」しても復元というのが怖い。全然再フォーマットされてないってこと? とにかく復元と抹消は、どこか矛盾を内包する関係ではある。

そもそも、これだけ世間が情報漏洩に神経質になっているご時世に、なぜPCには完全DATA抹消ソフトがプリインストールされていないのか。

しかし、いよいよもって、こんな復元ソフトがあるようではPCはもちろん、フラッシュメモリも捨てられない。どこかの雑誌で昔読んだのだが、最後はHDDを取り出して、自分で金槌で砕くしかないのだろう。もちろん、技術レベルの高い人は、捨てるPCから取り出したハードディスクをケースに入れて外付けHDDとして使えば済むことなのだが。

_ 今日のランチ

ウイングpaopaoの角煮弁当(550円)。

_ 明日は万博

研修名目で出張。暑そうだな、名古屋。


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